健康

大腸がんの初期症状とチェックポイント。予防のために見直したい生活習慣

がんの中でも男女ともに患者数が多い大腸がん。初期段階では自覚症状が出にくいため、定期的な検診による早期発見と適切な治療が必要となります。この記事では、大腸がんの症状や検査方法・改善すべき生活習慣・食生活などについて解説します。

 

大腸がんとは

 

大腸とは

大腸は、右下腹部から腹部を大きく時計回りに回って肛門へと繋がっています。長さは1.5メートルから2メートルほどあり、結腸(盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸)と直腸(直腸S状部、上部直腸、下部直腸)に分けられます。

 

大腸の役割

食事で体内に摂取された食べ物は、胃や小腸で消化吸収された後、最後に大腸を通ります。大腸に入った食べ物は、水分を吸収され、肛門に至るまでの段階で固形化し、便となるのです。

 

大腸がんとは

大腸がんとは、そんな大腸で発生するがんを指します。粘膜に発生するものと、良性ポリープががんへと進行するものがあります。日本人の場合、特にS状結腸と直腸にできやすいといわれています。

 

大腸がんの危険因子とは

 

大腸がんの危険因子

・食習慣

牛や豚・羊といった赤身の肉やハムやソーセージなどの加工肉は、大腸がんのリスクを上昇させるといわれています。肉類中心の食生活をしている方は注意が必要です。

 

生活習慣

喫煙・過度な飲酒は、大腸がんのリスクを高めるといわれています。また、肥満・痩せすぎも大腸がんの危険因子とされています。

 

・遺伝

がんは遺伝的要素の関連が高い疾患です。家族にがんを患った方がいる場合は、がんになりやすい体質であることが疑われます。

 

大腸がんの症状と検査方法

 

大腸がんが疑われる症状

大腸がんは、初期段階ではほとんど自覚症状が出ないといわれています。症状が進行してくると、以下のような症状が見られるようになります。当てはまる症状が多いほどリスクが高いと言えます。

 

・血便(便に血液が混じる)

・下血(赤い便または黒い便が出る・便の表面に血液が付着している)

・下痢と便秘を繰り返す

・便が細くなる

・残便感

・貧血症状

・お腹や背中の痛み

・吐き気や嘔吐

・体重減少

・排尿障害

 

最も頻度が高いのは、血便です。便に血液が混じることもあれば、便自体が赤っぽかったり黒っぽかったりする場合や、表面に血液が付着したりしていることもあります。しかしこういった血便は、ひどい便秘で肛門が切れたときや痔の症状として起きることもあるため、放置されてしまいがちです。大腸がんの早期発見のためには、血便があったら早めに検査を受けることが重要です。

 

また、大腸がんが進行すると、慢性的な出血によって貧血気味になったり、腸が変形・狭窄することで便秘や下痢をくり返すようになったりします。さらにひどくなると、排便がなくなってお腹や背中に痛みが生じたり吐き気や嘔吐などの症状が出たりするようになります。このほか、大腸がんが他の部位に転移することもあります。

 

大腸がんの検査方法

大腸がんの検査は、以下の手順で行われます。

 

・便潜血検査

便潜血検査とは、便に含まれている血液の有無を調べる検査です。大腸がんの検査というと、内視鏡検査やX線検査など大掛かりなものを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、最初からそういった検査をするわけではないのです。この検査では、便に含まれるわずかな量の血液も検知できるので、高い確率で大腸がんを発見することが可能です。

・精密検査

異常が発見された場合は、大腸内視鏡検査や注腸X線検査などの精密検査が行われます。

異常がなかった場合は、一年後にまた検診を受けることが勧められます。

 

早期発見で完治の可能性がある

大腸がんの罹患率はとても高く、男性ではおよそ11人に1人が、女性ではおよそ13人に1人が、一生のうちに大腸がんにかかると言われています。また、大腸がんは、がんの中でも死亡率が高いというデータもあります。この理由のひとつとして、大腸がんは初期段階で自覚症状が出にくいため、検査を受けない限り早期発見が難しいからと言えるでしょう。

 

しかし、大腸がんは早期発見と初期段階での適切な治療によって完治できる可能性がある疾患です。気になる症状がある方は早めに医療機関に相談するほか、40歳以上の方は男女ともに大腸がん検診の対象者となっていますので、定期的に検診を受けるようにしましょう。

 

大腸がんの予防方法

 

最後に、大腸がんのリスクを下げるための予防対策を知っておきましょう。予防策の基本となるのは、生活習慣の改善・食習慣の改善です。それぞれのポイントは以下を参照してください。

生活習慣の改善

・適度な運動をする

適度な運動習慣は、大腸がんのリスクを下げるのに有効であるとされています。ある研究では、まったく運動しない人に比べて運動習慣のある方は大腸がんの罹患率が半分程度だという結果も。また適度な運動による肥満改善は、大腸がんリスク軽減と大いに関連があるとされています。

 

・肥満を改善する

肥満は大腸がんの罹患リスクを高めるとされています。一方で痩せ過ぎもリスクを上げることがわかっています。大腸がんの予防には適正体重を保つことが重要です。

 

・禁煙を心がける

喫煙習慣は大腸がんの危険因子とされています。喫煙習慣がある方は禁煙を心がけましょう。

 

・飲酒量を減らす

飲酒は、大腸がんのリスクを上げる危険因子です。アルコールを摂取すると下痢気味になるという方は多いかと思います。このことからも、アルコールが大腸に悪影響を与える可能性が示唆されます。アルコールに弱い方は特に飲み過ぎに注意を。お酒に強い方も控えめにすることが大事です。

 

飲酒をする場合は、1日あたり純エタノール量換算で23gに。これは、ビールでは大瓶1本・日本酒なら1合・ワインならボトル1/3程度・焼酎や泡盛なら原液で2/3合、ウイスキーならダブル1杯程度です。

 

食習慣の改善

肉類や炭水化物中心の食習慣は、大腸がんのリスクを高める可能性があるといわれています。特に、赤身肉や加工肉は、大腸がんの危険因子となる可能性が高いことが示唆されており、世界がん研究基金・米国がん研究協会では、これらの摂取量を1週間に500g未満に抑えることを勧めています。

普段から肉類中心の食生活をしている方は、ぜひ野菜や豆類・海藻類・穀物などの植物性食品を多くとる食習慣に変えるようにしましょう。

 

また、食物繊維の摂取は、大腸がんのリスクを下げる可能性があるといわれています。食物繊維を多く含むのは野菜類(特にごぼうやブロッコリー・ほうれん草・にんじんなど)や豆類・海藻類・キノコ類などです。こういった食品を食事メニューに積極的に取り入れるようにしましょう。

 

サプリメントの摂取

大腸がんの予防には、栄養バランスのとれた食生活が推奨されます。しかし、必要な栄養素をすべて食事だけで補給するのが難しいこともあるかと思います。そういった方は、栄養素の補給としてサプリメントを摂取すると良いでしょう。クロレラは栄養バランス改善に適した健康食品です。また、研究結果から、ガンの増殖を抑える、またはガン発症後に健康状態を好転させられる可能性があることがわかっています。

 

「クロレラの投与が脾臓交感神経活動並びに移植したヒト大腸がんの増殖に与える影響に関する動物試験の研究成果」 

 

「放射線・化学療法ガン患者に対するアガリクス飲用試験」

 

まとめ

大腸がんは、がんの中でも患者数の多いがんです。初期段階では自覚症状が薄く、なかなか気づけないという特徴もあります。ご紹介した予防対策を実践するとともに、気になる症状がある方は早めに医療機関で検査を受けましょう。