健康

ひどい肩こりの原因は?肩こりを楽にする解消方法

命に関わる病気ではないけど、できることなら治したい・・・・」肩こりとはそんな存在なのではないでしょうか。肩こりをそのままにしていると、やがて慢性化して、ガチガチの肩になっていってしまいます。そこで今回は、肩こりが起きるメカニズムや肩こりの原因、予防方法・解消方法について解説します。

 

肩こりとは

 

肩こりのほとんどは、首から肩・背中にかけての筋肉が硬くなり、血行が悪くなっていることが原因で起きています

 

【肩こりが起きるしくみ】

・肩周辺の筋肉に強い負荷がかかる(例:長時間、悪い姿勢でパソコン作業をしている)

・筋肉に疲労物質がたまって筋肉が硬くなる

・硬くなった筋肉が血管を圧迫し、血流が悪化する

血流が悪化したことでよけいに筋肉が硬くなる

痛みや不快感が生じる

 

なお、肩こりというのは病名ではありません。肩周辺の不快症状が、世間一般ではまとめて肩こりと呼ばれています。

 

肩こりの原因

 

肩こりを招く、肩周辺の筋肉の硬化・血流の悪化は、以下のような習慣によってもたらされています。

 

そもそも肩は負担のかかりやすい部位である

人間の首〜肩には、6キロ〜7キロ程度ある頭部の重さが常にのしかかっています。首や肩の筋肉というのは、そもそも負担がかかりやすい構造になっているというわけです。

 

悪い姿勢

上の例にもあげたように、長時間同じ姿勢でパソコンに向かっていると、肩まわりの筋肉がこわばってしまいます。特にパソコンをしているときは猫背になりやすく、肩に不要な力が入りがちです。このように悪い姿勢をしていると、肩こりが慢性化したり悪化したりしてしまいます。

 

運動不足

運動不足だと、肩周辺の筋肉の動きが低下して硬くなりやすく、血行も悪くなってしまいます。特に肩関節まわりや肩甲骨まわりや腕を動かさない人は、肩こりが起きやすいと言えます。また、肩こりとは少し話がずれますが、肩関節まわりや肩甲骨まわりの動きが悪い人は、腕の筋肉の動きも連動して低下しているため、二の腕に脂肪がついてたるみやすくなります。

 

ストレス

精神的なストレスを感じると、自律神経のうち交感神経が優位になり、体は緊張状態になります。すると、おのずと肩周りの筋肉にも力が入り、筋肉がこわばりやすくなります。

 

眼精疲労

肩こりのある方は、同時に眼精疲労の自覚があることが多いかと思います。どうして肩こりと眼精疲労が併発しやすいかというと、両者が共通の原因から生じることが多いからです。

目のまわりにある「毛様体筋」という筋肉は、近くのものをずっと見続けると収縮して緊張し、反対に遠くを見るとリラックスします。つまり、パソコンやスマホを見ているときというのは、毛様体筋がずっと緊張しているということなのです。そのような状態が長く続いた結果、目がしょぼしょぼする・目がジーンと熱くなる・視界がかすむ・ぼやけるといった眼精疲労の症状があらわれます。そして、そういった状況下では、姿勢も悪くなっていて首から肩にかけての筋肉も緊張していることがほとんどです。

 

病気が原因で起きる肩こりもある

通常の肩こりは、筋肉が硬くなって血流が悪くなることが原因で起きていますが、中には病気が原因で起きる肩こりもあります。

 

・肩や関節の異常によって起きるもの

俗に四十肩・五十肩と呼ばれる「肩関節周辺炎」は、肩関節周辺の組織に炎症が生じることで起きる病気です。肩こりと症状は似ていますが、肩関節周辺炎の場合、肩を動かせない・腕が上げられない・夜中に起きるほどの痛み・電気が走るような鋭い痛みが起きます。これらは通常の肩こりにはない症状なので、見分けの参考にしてください。肩関節周辺炎が疑われる場合は、早めに整形外科で治療を受けることをおすすめします。

 

・首や肩の骨の異常によって起きるもの

頸椎症(けいついしょう)や椎間板ヘルニアといった首や肩の骨に起きる異常が原因で、肩に痛みがでることもあります。ただし、頸椎症の場合では後頭部の痛みや手足の重さ・麻痺などを併発することも。また、椎間板ヘルニアでは、首を後ろへそらすと鋭い痛みが走ったり、腕や指先のしびれ・背中の痛みといった症状が現れたりします。

 

・内臓疾患が原因で肩こりが起きることもある

狭心症や心筋梗塞・糖尿病・高血圧・胆石症といった内臓疾患の症状のひとつとして、肩こりが現れることがあります。ただし、こういった場合は肩こり以外にも顕著な症状が他の部位に出ます。

 

肩こりの解消方法

 

肩こりは、日頃のちょっとした意識で予防改善していくことが可能です。肩こりを軽くするには、肩まわりの筋肉が硬くならないようにする・血行を改善するのがポイントです。それを踏まえて、以下の対策をしてみてください。

 

姿勢の改善

肩こりで悩んでいる人の多くは、猫背になりやすかったり長時間同じ姿勢でい続けたりしていることが多いと思います。デスクワークをしているとき・パソコン作業をしているとき・ソファに座ってテレビを見ているとき・スマホを見ているとき・立っているときなど、ふとしたときのご自身の姿勢を見直してみましょう。

 

姿勢の悪さが原因で起きやすい症状に、ストレートネックというものがあります。ストレートネックとは、本来はゆるやかなカーブを描くべき頸椎がまっすぐになっている状態です。ストレートネックになっていると、頭を支える首から肩・背中にかけて大きな負担がかかり、肩こりもひどくなってしまうのです。ストレートネックにならないように、首から頭部が前のめりになっていないか確認し、背筋から頭のてっぺんにかけてピンと伸ばすよう意識しましょう。

 

ストレッチ

肩まわりの筋肉が凝り固まっている人は、ストレッチで筋肉の収縮を促しましょう。特に意識したいのは、肩甲骨を動かすことです。肩甲骨を動かすと、まわりの大きな筋肉も連動して動かすことができ、血流が大幅に改善されます。

 

両腕をぐるぐる回して肩甲骨を動かす・両腕を後ろに伸ばして肩甲骨をぐっと寄せるなど、簡単な動きでも筋肉への刺激になります。仕事中などに肩まわりの張りが気になってきたら、肩甲骨を動かすストレッチを行いましょう。

 

ツボ押しマッサージ

肩こりが辛い方は、ツボ押しをするのもおすすめです。

 

これらのツボは首から肩・背中の凝りに効くといわれています。お風呂上がりなどに押してみてください。痛気持ちいいと感じるくらいの強さがベストです。ストレッチとあわせて行うのもおすすめです。

 

ストレスの解消

精神的なストレスがかかると、交感神経が活性化し、全身の筋肉が緊張してしまいます。首から肩・背中にかけての筋肉も緊張し、凝り固まりやすくなります。

みなさんもご存知の通り、ストレスはさまざまな側面で心身に悪影響を与えます。肩こり解消のためだけではなく、健やかな毎日のためにストレス解消を心がけたいところです。

 

湿布などの医薬品

筋肉疲労によって筋肉が硬くなっている・熱を持っているというようなときは、湿布を貼るのも良いでしょう。製品によって効果効能は異なりますが、筋肉の炎症をしずめたり痛みを緩和したりといった効果が期待できるものもあります。なお、湿布を選ぶときに「冷湿布と温湿布どちらがいいの?」と迷う方は多いかもしれませんが、実はどちらも効果に大きな違いはありません。両者の違いは、皮膚に貼ったときに冷たいか温かいか。温湿布だからといって、皮膚の下にある筋肉にまで温熱作用を与えたり、血流を改善したりする効果はないといわれています。

 

漢方やサプリメントの摂取

慢性的な肩こりやひどい肩こりの改善には、漢方やサプリメントを活用するという選択肢もあります。近年の研究では、エゾウコギは肩こり改善に有益である可能性が示唆されています。以下の記事で詳細を紹介していますので、あわせてお読みください。

 

「自覚的な肩こり症状における心理状態をふまえたエゾウコギ食品の影響」

 

まとめ

肩こりが慢性化して常に肩がガチガチの方の中には、「もう肩こりがないときの状態を忘れてしまった」なんて人もいるのではないでしょうか。でも、肩こりは、姿勢の見直しと改善・日々のストレッチやマッサージなどで改善することが可能です。ぜひ今日から、肩こりのない軽い体を目指して改善策に取り組んでみてはいかがでしょうか。