健康

謎の体調不良……なぜ起こる?考えられる原因と対処方法

「体がだるい」「体が重たい」「疲れがとれない」

こういった謎の体調不良の原因はさまざま考えられますが、もしかすると自律神経のバランスが乱れていることにあるのかもしれません。そこで今回は、体のだるさや重さの原因について考えるとともに、自律神経のバランスが乱れる原因や自律神経の乱れによって起こりうる症状、自律神経失調症について解説します。

 

だるい、身体が重い、頭痛がする。不調の原因は?

 

「だるい」「体が重い」といった症状の原因には、体を酷使したことによる肉体的な疲れ・精神的な疲弊・栄養が不十分なことによるエネルギー不足などが考えられます。

 

・過労

長時間にわたる労働で肉体的に疲れていると、だるさや倦怠感が起こります。

 

・睡眠不足

休息を十分にとれていなかったり、睡眠が不足したりしていると、心身ともに疲労がたまり、だるさや倦怠感を感じます。

 

・ストレス

精神的なストレスがたまると、肉体的な疲れだけではなく精神的にも疲弊感を感じ、だるさがひどくなることがあります。

 

・栄養不足

体を動かすのに必要なエネルギーが不足していると、当然体は疲れやすくなり、だるさや重さを感じやすくなります。特に、ビタミンB群(ビタミンB2・B6・B12)は体内に吸収した栄養素をエネルギーに変換する役割を担っています。そのため、これらが不足すると体がだるくなったり疲れがとれにくくなったりします。また、鉄分が不足している場合も、貧血症状として倦怠感が現れることがあります。

 

・不規則な生活

毎日寝る時間と起きる時間がバラバラ・食事を決まった時間に取っていない・徹夜をすることがあるなど、生活が不規則になっていると、体が疲れをうまく回復できないため、だるさを感じやすくなります。

 

謎の体調不良が続く場合に考えられる病気は?

 

だるさや倦怠感がひどい場合、何か病気にかかっていることも考えられます。だるさを伴う疾患には以下が挙げられます。

 

・風邪

多くの方が体験したことがあると思いますが、風邪をひくと全身がだるくなります。この理由は、体内に侵入したウイルスを排除しようと体の免疫機能が作用するからです。この際に発熱やだるさが生じるのです。

 

・貧血

鉄分が不足すると、血液中で酸素を運ぶ役割を担っているヘモグロビンが減少してしまいます。すると、体内の隅々に酸素を届けられなくなるため、だるさや倦怠感・めまいといった貧血症状が現れます。ダイエット中の方は鉄分が不足しがちです。食事を減らしているときにだるさを感じるという方は、鉄分不足を疑ってみてください。

 

・更年期障害

更年期障害とは、更年期(閉経前後の45歳〜55歳前後)の女性に起きる体調不良のことです。その代表的な症状として、だるさや全身の倦怠感が生じることがあります。

 

・糖尿病

糖尿病が進行すると、全身の倦怠感や重さを感じるようになります。このほか、頻尿・多尿といった症状も見られます。

 

・ビタミンB1欠乏症

ビタミンB1が不足すると、脚気(かっけ)という疾患が生じることがあります。これは、末梢神経に損傷が起きる病気です。手足のむくみ・動悸・息切れなどとともに、体のだるさが現れます。

 

・うつ病

うつ病の身体症状のひとつとして、体のだるさや重さが現れることもあります。気分の浮き沈みというのは誰にでもあるものですが、うつ病の場合は自分でコントロールできないほど強い倦怠感が長期間続きます。

 

・自律神経失調症

自律神経失調症の症状として、体のだるさ・重さが強く出ることがあります。自律神経失調症の詳細については次項から詳しく解説します。

 

長引く謎の不調。原因は自律神経の乱れにある?

 

自律神経とは

自律神経失調症について解説する前に、まずは自立神経とは何かについてご説明しておきましょう。

 

自律神経とは、内臓の働きや代謝・体温調節などをコントロールしている神経です。私たちの意思とは関係なく、24時間休むことなく働き続け、体の生命活動を維持しています。

 

自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあります。

 

・交感神経:活動しているとき・緊張状態にあるときに活性化する

・副交感神経:寝ているとき・リラックスしているときに活性化する

 

交感神経と副交感神経がどう作用するかによって、心や体の調子は大きく変わります。

 

・交感神経が優位になると…

心と体は興奮状態に。血圧や脈拍が上昇。

 

・副交感神経が優位になると…

心と体がリラックス状態に。血圧や脈拍は沈静化。

 

状況にあわせて交感神経と副交感神経が適切に機能することが大事ですが、このバランスはとても崩れやすいもの。そして、バランスが崩れることで心身にさまざまな不調をきたします。このような状態を自律神経失調症と呼びます。

 

自律神経のバランスが崩れるとどうなる?

自律神経のバランスが乱れると、以下のような不調が起きるようになります。(不調の出方は人によってさまざまです)

 

【精神的な症状】

・気分の落ち込み・不安感・イライラ・やる気が出ない・焦り

 

【身体的な症状】

・全身のだるさや倦怠感・頭痛・多汗・ほてり・肩こり・手足のむくみやしびれ・動悸・めまい・耳鳴り・不眠・下痢・便秘・胃の痛み・胸焼け・頻尿・残尿感

 

自律神経失調症のセルフチェック

以下の項目に該当するものが多い場合は、自律神経失調症かもしれません。

 

・朝起きると体がだるく、重たい感じがする

・耳鳴りやめまいが出るようになった

・頭痛や肩・筋肉の痛み・凝りで悩むようになった

・睡眠が以前よりぐっすり眠りづらくなり、不定期になった

・手の震えやしびれなどを感じることが多くなった

・便秘や下痢、吐き気などの胃の調子が良くない状態が続いている

・手に汗が出たり、動悸が出たりする

・憂鬱な気持ちが続いたり、突然イライラしやすくなったりする

・不安な気持ちが大きくなったり継続したりしやすい

乱れた習慣を整えよう。自律神経を整えるための対処法

 

生活習慣を整える

自律神経のバランスを整えるためには、生活習慣を改善することが重要です。

 

・生活リズムを整えよう

交感神経は日中に、副交感神経は夜間に優位になる性質があります。夜遅くまで起きていたり昼夜逆転の生活をしたりしていると、この性質に逆らうことになってしまい、両者のバランスは崩れやすくなります。できるかぎり、早寝早起きを心がけるようにしましょう。

 

・運動をしよう

体を動かすことで自律神経のバランスを整えやすくなります。適度な運動をすることで心地良い疲労を感じられ、体のだるさや重さも軽減されるはずです。血液循環も良くなって老廃物も排出されやすくなるので、むくみ改善にも効果的。特におすすめなのは、ヨガやストレッチです。ヨガやストレッチを深い呼吸をしながら行うことで、副交感神経が優位になりリラックス効果が得られるといわれています。

 

・ストレスを溜めないようにしよう

ストレスがたまると交感神経が過剰に働いてしまいます。自分なりのリフレッシュ方法を見つけて、ストレスを発散できるようにしましょう。また、ストレスをつくらないよう自分で自分の環境を整えることも大事です。例えば、「SNSを見てイライラしたり不安になったりしてしまうというのであれば、SNSを見ない」など、自分の心を守るための選択を。

 

漢方やサプリメントの摂取

体のだるさや倦怠感にお悩みの方は、漢方やサプリメントを摂取してみるのも良いでしょう。エゾウコギという成分には、自律神経のバランスを整える効果が期待できることがわかっています。詳しくは下記をお読みください。

「エゾウコギは自律神経調節および海馬BDNFシグナル伝達系の活性化を介して抗不安作用を発揮する」

 

まとめ

最近は、長期化するコロナ禍の影響で生活環境や働き方の変化などもあり、そのあわただしさに体と心がついていけていない方も多いのではないでしょうか。強い不安を感じたりストレス過多になったりすると、自律神経のバランスが乱れて体のだるさや倦怠感が現れることがあります。まずは自分自身でコントロールできる部分として自分自身の生活から見直し、自律神経のバランスを改善していきましょう。