生活習慣病

糖尿病にはどんな種類がある?それぞれの症状と発症の原因を解説

代表的な生活習慣病のひとつ「糖尿病」。ひとくくりに糖尿病と呼ばれていますが、実はさまざまな種類があります。今回は、糖尿病の種類とそれぞれの症状、対処方法などについて詳しく解説します。

糖尿病とは?

糖尿病は、インスリンが十分に働かず、血液中を流れる糖が増えてしまう(血糖値の上昇)病気のことです。血糖値を下げる役割があるインスリンが正常に機能しなくなることで発症します。血糖値が高い状態が続くことで、身体に深刻な影響を及ぼします。代表的な症状としては以下が挙げられます。

【糖尿病の代表的な症状】

  • 疲労感やだるさがある
  • 肌が乾燥する肌がかゆい
  • 手足の先もチクチクと指すような痛みがある
  • 手足の先の感覚が鈍る
  • 排尿の頻度が増える
  • めまいや目のかすみがある
  • 切り傷などが治りにくい
  • のどが渇きやすくなる

このほか「空腹感が付きまとう」「性機能が低下する」などの症状があらわれることもあります。少しずつこのような症状があらわれ、悪化していくのが特徴です。さらに悪化すると足の先などが壊疽になりやすく、切断せざるを得ないこともあります。一度糖尿病にかかると完治は難しく、インスリンを摂取し続ける必要があります。

糖尿病にはどんな種類がある?

糖尿病の種類としては、大きく分けて以下の4種類に分けられます。

Ⅰ型糖尿病

Ⅰ型糖尿病は、膵臓からインスリンがほとんど出なくなる病気です。Ⅰ型糖尿病の原因は2つあります。ひとつは、自己免疫反応の異常またはウイルス感染で、すい臓のβ細胞を自分で攻撃してしまい、インスリンを出す機能が壊れて発症する「自己免疫性」タイプです。もうひとつは「特発性」タイプと呼ばれ、発症の原因は今でも解明されていません。

10~20代の若年層が突然発症することが多いのが特徴です。その他の年齢層でも発症する可能性があります。Ⅱ型糖尿病に比べて発症率が低く、1年間で10万人中1.5〜2.5人ほどが発症するめずらしい病気です。

Ⅱ型糖尿病

Ⅱ型糖尿病は、膵臓からインスリンが出にくくなったり、インスリンが出ても効きにくくなったりして、血糖値が高い状態になる病気です。Ⅱ型糖尿病の原因は、遺伝によるものと、過栄養・運動不足などに起因する生活習慣によるものの2種類があります。

生活習慣を起因として発症することが多く、生活習慣病のひとつとされています。肥満体型の中高年が発症しやすく、症状がゆるやかにあらわれ、少しずつ悪化していくのが特徴です。

妊娠型糖尿病

妊娠型糖尿病とは、妊娠中に発症する血糖値の上昇のことです。妊娠中は、胎盤から分泌されるホルモンの影響でインスリンへの抵抗性が強くなり、血糖値が高くなる場合があります。

妊娠後期になるにつれて、血糖値が上がりやすく、高血糖状態が続きます。多くの場合は、出産後に元の数値に戻りますが、妊娠糖尿病を一度経験すると、将来的に糖尿病にかかるリスクが高くなるといわれています。

その他の型の糖尿病

Ⅰ型・Ⅱ型・妊娠型以外でも、糖尿病が発症することがあります。原因は、糖尿病以外の病気、または服用している治療薬の影響によるものです。糖尿病発症の原因となる病気または、服用している治療薬を飲まなくなることで血糖値が正常に戻ります。がん・膵臓の病気などの影響で、糖尿病を発症することが多いとされています。

糖尿病には上記のような種類がありますが、特に多いのはⅡ型糖尿病です。Ⅱ型糖尿病について詳しく知りたい方はこちらの記事もチェックしてください。

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それぞれの症状と治療方法を解説

Ⅰ型糖尿病の症状と治療

Ⅰ型糖尿病は、急激に症状(疲労感・肌の乾燥・頻尿・手足の先の痛みなど)があらわれて悪化することが多いとされています。インスリンが出なくなってしまうため、血糖値が急激に上昇しさまざまな症状があらわれます。完治させる方法は現時点ではなく、日常的に注射でインスリンを補う治療が必要になります。

Ⅱ型糖尿病の症状と治療

Ⅱ型糖尿病は、症状がゆるやかに進行するのが特徴です。そのため、初期段階ではなかなか気づくことができません。症状が比較的に穏やかな場合は、投薬・食事療法・運動療法によって血糖値が上がりすぎないようにコントロールします。症状が深刻な場合は、Ⅰ型糖尿病と同様に、日常的に注射でインスリンを補う必要があります。

妊娠型糖尿病の症状と治療

妊娠糖尿病の場合、症状がない場合がほとんどです。血糖値が高い状態が続くと胎児に悪影響を及ぼすため、症状がなくとも迅速に治療する必要があります。血糖値を下げる薬は、胎児の成長に悪影響を及ぼす可能性があるため、飲むことができません。そのため、インスリンを注射して血糖値をコントロールすることになります。また、同時に食事療法を行い血糖値が高くなりすぎないようにコントロールします。

その他の糖尿病の症状と治療

その他の糖尿病の症状はⅠ型やⅡ型にあらわれるものと大きな違いはありません。発症がわかれば、投薬・食事・運動などの療法で血糖値をコントロールします。がんなどの病気の薬の副作用である場合は、薬を変えるなどの方法が取られることもあります。

糖尿病の予防方法。種類ごとに解説

Ⅰ型糖尿病の予防

Ⅰ型糖尿病の原因は明確になっておらず、現時点で予防方法といえるものは存在していません。発症後に悪化すると壊疽などの合併症にかかる可能性が高いため、治療によって合併症を予防することが大切です。食事療法・運動療法とインスリン注射を適切に行うことで、普通の生活を送ることができます。

Ⅱ型糖尿病の予防

Ⅱ型糖尿病の予防には生活習慣の改善がもっとも大切です。過栄養・運動不足が発症の原因となるため、カロリーを摂りすぎないこと、適度な運動習慣を取り入れて肥満を防ぐことが大切です。また、Ⅱ型糖尿病は遺伝によってかかりやすさが変わります。Ⅱ型糖尿病に罹患した方が家族にいる場合は、普段から食生活や生活習慣に注意した方が良いでしょう。

また、血糖値がすでに高い方やすでに糖尿病にかかっている方は、Ⅱ型糖尿病の改善効果が期待できるサプリメントを摂取するのもおすすめです。例えば、クロレラにはⅡ型糖尿病の悪化要因となる動脈硬化度を低下させる効果があります。詳しくはコチラをご確認ください。

「2型糖尿病ラットの長期クロレラ摂取は血管内皮由来拡張物質の産生増大を介して動脈硬化度を低下させる」を第71回日本栄養・食糧学会大会にて発表しました

妊娠型糖尿病の予防

妊娠糖尿病を予防するには、妊娠期の早い時期に血糖値を検査することが大切です。血糖値が高いことに気付くことができれば、治療を早く行うことができ、母体や胎児への影響を最小限に抑えることができます。また、妊娠が発覚してからは、血糖値が上昇しすぎないように食生活に注意した方が良いでしょう。

その他の糖尿病の予防

その他の糖尿病は、「内分泌疾患・肝疾患・膵疾患・遺伝子疾患・がんの影響」など原因が多岐に渡るため、原因となる疾患にかからないようにすることが大切です。また、糖尿病を併発する可能性がある病気にかかった際には、生活習慣を改善し血糖値が上がりすぎないようにコントロールする必要があるでしょう。

まとめ

糖尿病にはさまざまな種類がありますが、基本的には血糖値の上昇を抑えることが大切になります。特に糖尿病患者の多くを占めるⅡ型糖尿病は、食習慣や生活習慣を改善することで発症を抑えることができます。肥満体型の人や最近太りやすくなったという方は、糖尿病予防のためにも食習慣や生活習慣の改善にチャレンジしてみてください。